新年あけましておめでとうございます。本年も企業のブランドとオンラインの安全を守るための最新情報をお届けしてまいります。ECモールやフリマアプリ、SNSの普及により、模倣品や偽ブランド、なりすまし被害は年々増加しています。国民生活センターや消費者庁も注意喚起を続けており、企業にとってブランドを守る重要性はこれまで以上に高まっています。今月号では、模倣品被害の最新動向と企業が取るべき基本的な対策を整理するとともに、実際のドメイン紛争事例から「奪えないドメイン」の現実と、事前対策の重要性について解説します。ブランド価値を守るためのヒントとして、ぜひ本号をご活用ください。無料ウェビナー|【1/28開催】今さら聞けない!企業ロゴ付きメール(BIMI)の基礎知識 2026年初セミナーを開催します。メールに企業ロゴを表示して信頼性を高める「BIMI」。導入の動向や具体的な手順、準備のポイントを基礎から解説します。開催日時1/28(水) 15:00~15:30開催方法Zoom開催(無料)詳細BRANDTODAYお申込みお申込みはこちらさらに!以下の日程でもセミナーの開催が決定しております。皆様のご参加をお待ちしております。・2/24(火)15:00~15:30【独自調査】9割が警戒する「なりすまし」を撃退!企業ロゴで「開封されるメール」へ~ブランドを守るメールセキュリティ最前線~ ▶お申込みはこちら ・3/23(月)15:00~15:30あなたの会社の「メールセキュリティ偏差値」は?〜国内企業のBIMI/VMC/DMARC設定状況から学ぶ!他社と差がつく信頼性向上のロードマップ~トピック|急増する模倣品リスク 国民生活センターの注意喚起から考える企業の備え近年増加する模倣品問題と企業が取るべき対策とは――国民生活センターの注意喚起と各種報道を踏まえてネット通販やフリマアプリ、SNSの普及に伴い、「偽物」「海賊版」を含む模倣品被害は年々増加しています。かつては海外高級ブランドが主な対象というイメージがありましたが、現在では、国内メーカーのコスメ・健康食品・家電・日用品、さらにはデジタルコンテンツやオンラインサービスの名前をかたる詐欺まで、多岐にわたる分野で被害が発生しています。こうした状況を受け、国民生活センターは「偽ブランド品」「模倣品」「海外通販トラブル」などに関する注意喚起を継続的に行っており、相談事例やトラブルの傾向を公表しています。また消費者庁も、悪質なネット通販や詐欺サイトに関する情報発信をしており、オンライン取引におけるリスクが高まっていることがうかがえます。実際に多く見られる被害例としては、以下のようなケースです。正規品だと信じて購入した商品が、品質の低い模倣品だった成分や製造元が不明な健康食品・化粧品による健康被害や肌トラブル本物そっくりの偽サイトでクレジットカード情報を入力し、決済情報が盗まれた国内外のニュースメディアや政府機関も、この問題の深刻さを繰り返し報じています。たとえば、CNN人気ブランドの偽物がオンライン市場で大量に出回っている実態や、その背後にある組織的な偽ブランドビジネスについて取り上げているForbes JAPAN偽ブランド詐欺やネット上の詐欺スキームに関するランキング・分析記事を通じて、手口の巧妙化と被害の広がりを指摘ネット経済新聞ECモールやネット通販における偽物・詐欺サイト・トラブルの事例を紹介し、事業者側の対策の重要性を報じている海外でも同様に、模倣品・海賊版の問題は深刻です。OECD(経済協力開発機構)は、模倣品・海賊版取引が世界の貿易に占める割合や経済への悪影響をまとめたレポートを公表しており、国際的にも大きな課題であることが示されています。WIPO(世界知的所有権機関)でも、各国の知的財産権侵害やブランド保護の動向が紹介されており、国境を越えた対策の必要性が強調されています。日本国内では、日本流通自主管理協会(AACD)が偽造品・模倣品・違法品に関する情報を公開し、正規品と偽物の見分け方や、正規販売店を利用する重要性を消費者に向けて啓発しています。これらの情報からも、模倣品問題が一部の限定的なブランドだけでなく、広く一般の消費行動の中に入り込んでいることが分かります。模倣品問題は、消費者にとっては経済的損失にとどまらず、健康被害・安全性のリスクを伴います。企業にとっても、ブランドイメージ・信用の毀損正規流通チャネルへの信頼低下正規品の売上減少といった、長期的かつ深刻なダメージをもたらします。特に、ネット通販やフリマアプリ、SNS上では、商品画像・ロゴ・説明文・レビューまでもが巧妙にコピーされており、一般の消費者が本物と偽物を見分けることはますます困難になっています。こうした状況のなかで、企業には次のような対策が求められます。知的財産権の整備・管理商標権や著作権、意匠権などを主要市場で適切に取得・維持することは、模倣品に対抗するための基本となります。オンライン上の継続的な監視ネット通販、フリマアプリ、越境EC、SNS、検索広告、偽サイトなどを継続的にモニタリングし、侵害の兆候を早期に把握する体制が重要です。水際対策の活用税関への知的財産権登録や、侵害貨物の差止申立てを行うことで、海外から流入する模倣品を未然に防ぐ取り組みも有効です。当社では、こうした模倣品問題に対し、以下のような総合的な模倣品対策サービスを提供しています。 権利情報の整理・登録戦略の支援 ECモールやフリマアプリ、越境EC・SNS上の常時監視 発見された模倣品・偽サイトに対する削除申請や是正要請の代行 税関差止めなど行政手続を通じた水際対策模倣品は、一度発生すると完全にゼロにすることは難しく、継続的な監視と対策が求められます。上記のような対策を体系的に講じることで、被害の拡大を大きく抑え、ブランド価値と消費者の安全を守ることは十分に可能です。自社ブランドやサービスに関して、偽物・なりすまし・権利侵害のリスクに不安をお感じの場合、あるいは今後のリスクに備えて体制を整えたいとお考えの場合は、ぜひ一度当社までご相談ください。各種公的機関や報道で示されている最新の動向も踏まえつつ、貴社の状況に合わせた最適な模倣品対策プランをご提案いたします。|参考|GMOエンフォース1 ブランド毀損リスクへの全方位的なサポート|引用|国民生活センター.“国民生活センター”.独立行政法人国民生活センター,https://www.kokusen.go.jp/,(参照 2026-01-14)消費者庁.“消費者庁”.消費者庁,https://www.caa.go.jp/,(参照 2026-01-14)CNN.co.jp編集部.“アマゾン、偽レビュー業者に法的措置 SNS運営者に対応促す”.CNN.co.jp.2023-10-05,https://www.cnn.co.jp/business/35237107.html,(参照 2026-01-14)Forbes JAPAN編集部.“アマゾンが「偽レビュー業者」と全面戦争、問題の根はSNSに”.Forbes JAPAN.2021-07-26,https://forbesjapan.com/articles/detail/86816,(参照 2026-01-14)日経クロストレンド.“アマゾンがステマ対策を強化 AIで不正レビュー検知、投稿前にブロックも”.日経クロストレンド.2023-11-10,https://netkeizai.com/articles/detail/16850,(参照 2026-01-14)OECD(経済協力開発機構).“OECD”.OECD公式サイト,https://www.oecd.org/,(参照 2026-01-14)WIPO(世界知的所有権機関).“WIPO - World Intellectual Property Organization”.WIPO公式サイト,https://www.wipo.int/,(参照 2026-01-14)AACD(日本流通自主管理協会).“消費者のみなさまへ”.AACD公式サイト,https://www.aacd.gr.jp/consumer/,(参照 2026-01-14)ドメインシリーズ|ドメイン紛争の事例と解決方法ー奪えないケースと事前対策の重要性ドメイン名は、企業やブランドにとってオンライン上の「住所」であると同時に、ブランド価値や信頼性を支える重要な資産のひとつです。一方で、ドメイン管理は法務部門、知的財産部門、IT部門など、企業内で担当が分かれやすく、その結果、管理方針や認識に差が生じるケースも少なくありません。こうした管理の分散は、類似ドメインの取得や第三者による利用を見逃す要因となり、想定外のドメイン紛争へと発展する可能性があります。有名企業の実例をもとに、ドメインを「奪えないケース」と「奪えるケース」の違いを整理し、企業が取るべき対策について考えていきます。事例① 高額な対価で買い戻すしかなかったケース(Tesla)電気自動車メーカーとして世界的に知られるTeslaは、かつて自社のブランド名と完全に一致する「tesla.com」を使用できていませんでした。同ドメインは、Tesla創業以前から第三者によって正当に登録・利用されており、悪意ある取得とは認められにくい状況でした。そのため、紛争解決手続(UDRP等)による奪回は困難と判断され、最終的にTeslaは高額な対価を支払ってドメインを取得したとされています。このケースが示すのは、「奪えないドメイン」は存在するという現実です。ブランド立ち上げ初期に防御的なドメイン取得が行われていれば、後に高額なコストを負担する必要はなかったかもしれません。事例② 大企業でも奪えなかったケース(Nissan)「nissan.com」を巡る紛争は、ドメイン紛争の代表的な事例として長年知られています。このドメインは、自身の姓を用いて事業を行っていた個人によって自動車メーカーNissanよりも前に正当に取得されていました。Nissan側は長年にわたり訴訟等を行いましたが、最終的にドメインを奪回することはできませんでした。この事例は、企業規模や知名度だけではドメインを取り戻せないことを明確に示しています。一般に、ドメイン紛争の解決方法としては、主に以下のような手段が考えられます。紛争解決手続(UDRP等)によるドメイン移転の申立て 裁判などの法的手段による対応 当事者間での交渉による取得や利用調整 しかし、これらの手段が有効となるかどうかは、相手方がどのような権利を有しているか、また、ドメインがどのように使用されているかによって大きく異なります。特に、相手方に先行する正当な権利や使用実態が認められる場合には、紛争解決手続や法的手段を講じても、ドメインを取り戻すことは容易ではありません。こうした現実を踏まえると、ドメイン紛争において重要なのは、「発生してから対応すること」ではなく、「そもそも発生させないための準備」であることが分かります。■ ドメイン紛争を防ぐために企業が取るべき対策具体的には、以下のような対策が有効とされています。ブランド開始時の防御的ドメイン登録 主要TLDや類似表記を含め、リスクの高いドメインを事前に押さえることで、将来的な紛争を大幅に減らすことが可能です。ドメインの継続的な監視と早期対応 類似ドメインの登録を早期に把握し、悪質化する前に対応することで、被害を最小限に抑えられます。状況に応じた最適な解決手段の選択 紛争解決手続、交渉、取得支援など、ケースに応じて現実的かつ最適な手段を選ぶことが重要です。ドメインは、普段意識されにくい資産である一方、一度問題が発生すると、事業やブランドに大きな影響を及ぼします。そのため、ドメイン管理は単なる運用業務ではなく、ブランド価値を守るための重要な経営課題といえます。当社では、ドメイン紛争への対応はもちろん、防御的登録や監視、取得支援などを通じて、各社の状況に応じた現実的なドメイン戦略をご支援しています。ドメインに関する課題やお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。|参考|ドメインドクター 気軽に相談できるドメインのお医者さん|引用|Wikipedia.“Nissan Motors v. Nissan Computer”.Wikipedia,https://en.wikipedia.org/wiki/Nissan_Motors_v._Nissan_Computer,(参照 2026-01-15) Pras Subramanian.“Elon Musk bought Tesla.com for $11 million in 2016 after initially balking at the price”.Yahoo! Finance.2024-01-08,https://finance.yahoo.com/news/elon-musk-bought-tesla-com-181400593.html,(参照 2026-01-15)統計情報TLD別ドメイン登録件数TLD種別TLD数※(対前増減数)ドメイン登録件数(対前月増減率)内訳比(対前月比)gTLD22(±0)191,126,939(+0.47%)49.62%(-0.39%)ccTLD309(±0)129,644,294(-0.03%)33.65%(-0.43%)新gTLD1,253(±0)64,441,647(+6.45%)16.73%(+0.82%)Total1,584(±0)385,212,880(+1.25%)100.00%2025年12月25日時点:GMOブランドセキュリティ調べgTLD/ccTLD/新gTLDの3つのTLD種別における全体のドメイン登録件数とその内訳を示しています。カッコ内の数字は前月との比較となります。gTLD・新gTLD・ccTLDはいずれも、前月に続き小幅な増加となりました。Totalでは1.25%(385,212,880件)増加した結果となりました。TLD情報以下のTLDについて、優先登録・事前受付・期間限定受付など、各種登録受付が順次開始されています。詳細未定の項目については、今後情報が更新され次第ご案内いたします。関心のある方はお気軽にご相談ください。※文字列によりプレミアム価格が適用される場合があります。【優先登録開始予定の新gTLD 一覧】TLD優先登録受付期間登録要件(優先)限定登録受付期間※1一般登録開始日登録要件(一般).mobile ※22025-11-17~2025-12-17TMCHのSMDファイル保持者のみ2025-12-18~2026-02-032026-02-19ー.fly※22027-01-12~2027-02-15TMCHのSMDファイル保持者のみ2025-10-27~2027-02-152027-02-23ー※1 限定登録受付期間(Limited Registration Period): 優先登録(Sunrise)後、一般登録が始まる前の特別な登録期間のこと。※2 限定登録の登録方法が一部異なりますのでご希望の方はご連絡をお願いいたします。編集後記本年も、ブランド保護やオンラインリスクに関する情報をお届けしてまいります。改めまして、今年もどうぞよろしくお願いいたします。お正月といえば駅伝、というイメージが個人的には強く、毎年楽しみにしています。今年はGMOインターネットグループが、区間新記録を2つ更新し、さらに大会新記録での優勝という結果となりました!我が家では息子にテレビの主導権を握られてしまい、リアルタイムで応援できていないのですが、グループ会社としてというだけでなく、ひとりの駅伝ファンとしてもとても印象に残るレースでした。選手の皆さんの走りには、元気をもらいました!🏃♂️実は私の住んでいる地元は駅伝のコースになっており、沿道で応援するのが年始の恒例行事です。今年も現地で応援するつもりだったのですが、家族全員が体調を崩してしまい、今回は断念。例年とは違い、家でおとなしくしておりました。来年こそは、元気に沿道から声援を送りたいと思います!ライタートピック:姜 艶梅ドメインシリーズ:范 渝絢統計情報:范 渝絢新規リリースのTLD情報:藤原 恵利編集後記:藤原 恵利発行責任者:矢島 崇成 お問い合わせこちら