
株式会社秋田ケーブルテレビ様
- 企業ロゴ付きメール(BIMI)
加入者様を守り、自社もブランドを高める
——ドメイン移行とともに実現したBIMI/VMC導入
株式会社秋田ケーブルテレビ テクニカル本部
株式会社秋田ケーブルテレビは、秋田県内で多くの加入者様にケーブルテレビ・インターネット・電話サービスの提供に加え、物販事業など多角的に事業を展開している地域密着型の通信事業者です。加入者様向けのメール配信を自社メールサーバーで運用する中、同ドメインを悪用したなりすましメールの巧妙化という課題に直面。加入者様に安心したサービスをご提供することを目的とし、メール配信ドメインの社内ドメインへの移行を機に、企業ロゴ付きメール(BIMI)・企業ロゴ所有証明書(VMC)を導入されました。その経緯や工夫、今後の展望についてお伺いしました。
メーラーやメール配信ツールの利用状況について
──BIMI導入前、どのようなメーラーやメール配信ツールをご利用されていましたか?
自社メールサーバー内のスクリプトによる加入者様向けメール配信を行っていました。
──主にどのような種類のメールを送信されていましたか?
加入者様向けのメンテナンス連絡、キャンペーン案内、イベント情報、アンケート依頼など、幅広い用途でメールを活用しています。
DMARCの設定について
──DMARCの設定に取り組み始めたきっかけを教えてください。
メールの到達率向上およびセキュリティ対策の強化が求められるほか、メール配信の信頼性向上、最新の業界標準に準拠するためです。大量配信を行う事業者として、対応が必須と判断しました。
──DMARC設定にあたって、最初に感じたハードルや不安点は何でしたか?
SPF、DKIM、DMARCの適用に伴う、加入者様のメール配送への影響が最大の懸念でした。配信されるメールのドメインが加入者様に付与しているドメインと同一だったため、DMARCポリシーを強化するとメール配送に大きな影響が出ると想定され、慎重な対応が求められました。
企業ロゴ付きメール(BIMI)、企業ロゴ所有証明書(VMC)導入を検討された背景やきっかけ
──BIMI導入を検討された背景やきっかけを教えてください。
自社からのメール配信ドメインを装った加入者様に対するなりすましメールの巧妙化が大きなきっかけです。加入者様を守るための対策が急務でした。
──BIMI導入前、メールに関してどのような課題を抱えていましたか?
なりすましメールを悪用したフィッシングサイトへの誘導が懸念されており、加入者様を被害から守るための対策が求められていました。
導入の決め手・プロセス
──なぜVMCの導入を選ばれたのですか?
前提として、弊社のメール配信ドメインが加入者様に付与しているドメインと同一だったため、まずはメール配信ドメインを社内ドメインへ移行する必要がありました。加入者様ドメインへのDMARCポリシー強化はメール配送への影響が大きいと想定されたためです。この移行を進める中で、ロゴ表示によるなりすましメールの可視化と自社ブランディングの強化を目的として、BIMI/VMCを選定しました。
──導入までのスケジュールやステップを教えてください。
まずVMC証明書を取得し、加入者様へのドメイン変更の周知を実施。その後、社内ドメインのDMARCレポートを精査し、社内への展開と周知を行いました。DMARCポリシーを変更したうえで、社内ドメインからのメール配信を開始するという段階的なステップで進めました。
──導入時に苦労された点や工夫された点はありますか?
BIMI要件の理解と、DMARCレポートの精査に時間を要しました。レポートの精査については、OSSやGAS等のツールを利用しレポートを丁寧に読み解きながら、段階的にポリシーを引き上げていきました。
導入後の変化や効果
──VMC導入後、どのような変化・効果を実感していますか?
サポート窓口において、加入者様からの自社配信メールに関するお問い合わせへの対応がしやすくなりました。メールソフトによって表示の有無は異なりますが、弊社ロゴが表示されているメールが正規のものであることを、加入者様に分かりやすくご案内できるようになっています。
──セキュリティ面での効果や安心感についてはいかがですか?
BIMI導入によりロゴが表示されるようになったことで、メール配信ドメインの変更についても加入者様に分かりやすくご案内できるようになりました。また、なりすまし対策の強化にも直接つながっています。
今後の展望と企業へのメッセージ
──これからBIMIの導入を検討される企業に向けて、アドバイスがあればお願いします。
DMARCレポートの精査を早期に実施し、ポリシー移行をスムーズに進められる環境を整えることをお勧めします。早めに着手するほど、段階的な移行が無理なく進められます。
──今後、BIMIをどのように活用・展開していきたいとお考えですか?
弊社自身の導入事例を紹介することで、加入者様である企業へのBIMI/VMC導入推進につなげていきたいと考えています。地域の企業のメールセキュリティ向上にも貢献していきたいです。